From:リサ
私はアメリカにいた頃に、コミュニティーカレッジに少し通っていました。そのときの体験をお話します。私の場合ここに通ったのは、留学ではなく既にアメリカで生活し始めた後で、他国からの移住者は在住していたカリフォルニア州では、州立コミュニティーカレッジの在学費用及びESLクラスの受講費が免除されると聞いたのが、大きな理由でした(笑)
そんなわけで単位を取ると言うわけでなく、せっかくなので純粋に、一番苦手な会話をきちんと学びたい、それから、他の国からに移住者や日本人留学生と交流したいというのもありました。と、いうのは当時、特にローカルな地域で暮らしていた私にとって周囲はアメリカ人ネイティブばかりで、彼らの早口でスラングだらけの会話についていくのは本当にしんどく、また私自身ほとんど自分の思ったことが言えず、おしゃべりのできないストレスがたまっていました。
だからせめて、自分と同じように英語を第二言語として使う人たちと会話がしたかったのです。
とはいえ、一クラス2時間、そして週4日もしくは5日のカリキュラムがほとんどでしたから、あくまで余暇的にカレッジに通うことを許された私には、2クラスを取るのが精一杯でした。
ひとつは、英語ネイティブでなければ誰でも自由に取れる、ESL基礎英会話クラスでした。こちらはアメリカに移住してきたばかりの人など、南米やヨーロッパの人などが多く、また国籍も非常にバラエティに富んでいました。授業も和気あいあいとしていて、とても楽しいものでした。
もうひとつは、本来は初歩的なクラスから順番に単位を取っていかないと受講できない、もしくは予め英語力を測るテストを受けて許可をもらえれば受けられる難易度が高いエッセイクラスでした。こちらには日本からの留学生もいて、何でも留学資格のために必須のクラスなんだそうでした。エッセイというのは、いわば小論文で、その書き方の基礎を学ぶものです。文法、単語力、文章力、また読解力などが総合的に必要な授業でしたが、会話よりもテキスト上での英語学習に慣れている日本人にとっては、むしろこちらの方がやりやすいように感じました。
本当を言えば、私は何よりオーラル・プラクティスという、発音の練習をするクラスを受けたかったのですが、残念ながら年に一度だけで、私が受けられた、そのセミスター期は開講していませんでした。そのための代わりの会話クラス受講だったのですが、それでも色々な国の人と交流ができて、とても楽しかったです。
またキャンパスも広く、たくさんの留学生が生活するドミトリーも敷地内にあるほどでした。ホールやATM機、食堂やカフェ、ショップには文房具やスナックとともにカレッジロゴ入り製品もありました。緑も多く木々や芝生、遊歩道もあり、また農業科のための牧場や畑まで。さらに市の大きなショッピングエリアに繋がるバスの停留所も広場のロータリーにありました。いくつもある中庭にはベンチがたくさんあり、また樹には日本なら博物館で見かけそうなカラフルで大きな野鳥が、あたり前にとまっていました。
図書館もたくさんのさまざまな種類の古い蔵書と共に最新の雑誌まであり、いくらでも時間を過ごせます。また学生用ステーショナリーやパソコンも多数完備されており、自由にそれらを使ったりプリントアウトできたので、そこでレポートをすべて仕上げることができました。そして外観の素敵な図書館はまた、周囲が木々に囲まれ、朝や夕暮れ時などはとても美しかったです。
エッセイクラスの方はアサイントメントの量が非常に多く、帰ってからの家事もそこそこに毎日睡眠時間が4時間以下でしたが、それでも充実した楽しい日々でした。その後に引越しをしたので継続受講はできませんでしたが、授業で学んだ内容と共に、アメリカでのクラスの進め方やキャンパスでの生活など、日本とは全く違う多くのものを知ることができたのは、とてもよい体験だったと思います。
普段の暮らしの中で慣れているものとは違う体験に飛び込むというのも、語学力だけじゃない度胸を養ってくれる良い機会なのかもしれません。
リサ
☆腹筋ではなく英会話を鍛える「ワンダー●ア」、反響がまだ続いています!
在米経験7年の、英語翻訳者兼ライター。Ebayをはじめとするオンラインの英語のやり取りから始まって、マンガ等のサブカル的な部分から英語に触れていったという珍しい経歴の持ち主。未知の分野の英語の調査能力に非凡なものを持つため、新しいウェブサービスの英語などをスピーディに読み解くことができるため活躍の場が広がっている。
こんにちは、Tamaと申します。
今回の記事興味深く読ませていただきました。
実は私も留学ではなく仕事で現在カリフォルニア州に移住しており、妻が現在英語学習のためアダルトスクールに通っています。折角なのでゆくゆくは妻をコミュニティ・カレッジに通わせてもいいかなと思っています。
リサさんの通われたカリフォルニア州のコミカレは学費とESLクラスの授業料が免除されたということですが、全額免除だったのでしょうか?差し支えなければ、そのコミカレの情報を教えて頂けると幸いです。(カリフォルニア州と言っても広いので家の近くではないかもしれませんが。。ちなみにLA近郊に在住です)
よろしくお願い致します。
Tamaさま、こんにちは。
スタッフのリサです。奥様と現在LAにいらっしゃるとのこと。いろいろ大変なこともおありと思いますが、どうぞ頑張って下さい。
私が在住していたのは、北カリフォルニアのシャスタ市というところです。そこでシャスタカレッジというコミカレがあったのですが、規模がかなり大きく設備が整っており、海外からの留学生も非常に多く、彼らの話によれば、一単位の学費が他よりも安かったので来やすかったのだそうです。ですので、留学生を歓迎しているような学風だったのではないでしょうか。
私の場合は、学費は全額免除でした。元夫がアメリカ人市民で、また本人自身がコミカレに通ったときに補助金が出るような積み立てを予めしていたそうなのですが、そのことが影響があったのかどうかはわかりません。私が聞いた話では、カリフォルニアに移住してきたイミグレーターは、州立コミカレのESLのクラスに限り免除されるとのことだったのですが。
LAとシャスタだと、車でハイウエイでも11時間ぐらいですので、さすがに遠いですね・・・。(でも、アラビア系だったか、ESLクラスに通うのに数時間掛けていた人がいました。家族で会話クラスに参加していました。)お近くにもいいカレッジがあるといいのですが。LAやサンフランシスコ近郊はユニバースがありますし日本人ほか移民の方も多いですから、大きなコミカレもあると思います。
それでは、コメントどうもありがとうございました。
今後ともこのブログとスタッフ一同どうぞ宜しくお願い致します。