英語の知識」カテゴリーアーカイブ

英単語の世界を旅する:cheap=安い、は要注意?

 

From:朝香豊

英単語”cheap”

意味はもちろん「安い」ですが、cheap and nasty (安かろう、悪かろう)という決まり文句もあるように、ニュアンスとしては「粗悪な」という感じも与えてしまいがちです。

上手に使えば「粗悪な」というニュアンスを出さないで「安い」という意味にすることもできるのですが、日本人がそこまで使いこなすのはなかなか難しいので、単に「安い」ということをいう場合には使わない方が無難かもしれません。

cheap novel というと「三流の小説」という感じですし、cheap trick というと「卑劣な手」という感じですし、cheap joke というと「品のない冗談」という感じです。

He made himself cheap. というと「彼は自分の品位を下げることをした」という感じです。

では「安くてお得」という感じではどんな言葉を使えばよいでしょうか。

このような場合に使いたいのは inexpensive です。expensive が「値段が高い」ですから、「値段が高くない」という感じです。

もともと inexpensive は expensive に見えるものについて「実は expensive ではないんですよ」という感じで使ったのでしょう。それで「品質はよいが値段は高くない」というイメージにつながっているようです。

ところで、「その値段は安い」というのを The price is cheap. というのは間違いだというのはわかりますか。

「値段」とはもちろん金額をイメージするものですが、cheap も金額をイメージするものです。ですからイメージ的にダブっちゃうわけです。「頭痛が痛い」のような感じになっちゃうといえばわかりやすいでしょうか。

ですから、明らかに金額を意識するものについては low を使いましょう。金額が前提ならば、問題となるのは「高いか安いか」だけですね。

では「その値段は高くなくてお得」というのはどういえばよいでしょうか。

inexpensive も金額をイメージしますから、The price is inexpensive. はよくないということになります。The price is reasonable. というのがよいでしょう。

reasonable というのは reason(理由付け)able(できる)ということで、「この商品にこの値段なら納得がいく 」という感じのイメージです。

朝香豊

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朝香豊
英単語研究家、学習塾大学受験IRL創設者。英語教育の水準をあげるべく、英単語を丸暗記するのではなく、言葉1つ1つにの奥にある論理とイメージを大切にする指導が人気を呼んでいる。「澄みわたる英語」主宰。

 

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英単語allの難解な用法と文法を完全解説!

 

From:鈴江浩之

本日は英単語「all」についてご説明する。いろいろ使い勝手の良いこの単語をまとめてみる。

では質問:
All は、単数それとも複数?

答は:どっちもあり。
all は、人とモノの両方に使える。さらに数と量も可能、というすぐれものだ。
※数の場合は、3個(3人)以上をさすとのこと。

1.代名詞として使う!

all のみ

「すべてのこと」(everything) ⇒ 単数扱いとなる
「すべての人」(everybody) ⇒ 複数扱いとなる
※この all の使い方は、古い用法で現代英語では新聞の見出しを除きあまり使われない。

例文:
All was very quiet in the theater.
その劇場ではあらゆるものがとても静かであった。
All are seriously injured.
全員大けがをした。

all + 関係詞節~

「すべてのもの」( everything ) 「唯一のもの」( the only thing ) ⇒ 当然単数扱いとなる

例文:
all = everything
All [you are thinking of] is just an illusion.
君が考えていることはすべてただの幻想だ。

例文:
all = the only thing
All [you have to do] is to study English every day.
君がしなきゃいけないことは唯一英語を毎日勉強すること。
All I need is love.
私が必要なのは愛だけだ。

all of

※of の後ろには、定冠詞の the 、所有格、代名詞の目的格が必ずくる ⇒ 当然複数扱いとなる
all of books
all them
all of the [my、these] books
all of them

例文:
All of the students in my class speak English fluently.
私のクラスのすべての生徒は流暢に英語を話す。
All of my records are invaluable.
私の本はみな非常に価値がある。

 

2.形容詞として使う!

all+可算名詞の複数形

例文:
All men are created equal.
人間はみな平等である。
※現在ではこの men は persons に置き換えて使う。

all+物質名詞の単数形

例文:
All butter is made from milk.
あらゆるバターはミルクから作られる。
All the town was destroyed.
町全体が破壊された。

all と whole追加情報

all と whole は、両方とも~全部、という意味になるが使い方が異なるのでここに明記しておく。
all the time = the whole time
all my life = my whole life
all this love= this whole love

※細かいルールとなるが、whole は、原則として the +複数名詞、固有名詞、不可算名詞に直接つかない。
the whole students
the whole student
the whole of the students
all the students

 

3.all の位置!

形容詞の場合

順番は例として:all my three dear little childrenと言った感じだ。

“OPSHACOM” 形容詞の順番

OP (opinion:(例) excellent, lovely, silly
SH (shape):(例) square, small, big
A (age):(例) old, new, young
C (color):(例) red, black, white
O (origin):(例) Japanese, Asian, American
M (materials):(例) steel, woolen, plastic

主語と同格の場合

順番は:通常は主語の後、動詞の前。be動詞や助動詞の場合はその直後に置く。

例文:
They all live together.
彼らは皆一緒に暮らしている。
The towns have all been destroyed.
どの町もみな破壊されてしまった。

 

4.all の部分否定!

all は、否定語とともに部分否定で使われることが多い。

例文:
Not all my students can speak English.
わたしの生徒がみな英語が話せるわけではない。

 

5.all の特別用法!

副詞用法

全く、すっかり、と言う意味になる。

例文:
The mountain is all covered with snow.
山はすっかり雪で覆われている。
I like him all the better for this confession.
わたしはこの告白を聞いてますます彼がすきになった。

all +抽象名詞

全身~で、~そのもので、と言う意味になる。

例文:
He is all kindness.
彼は親切そのものだ。
I was all ears.
わたしは全身を耳にして聞き入った。

 

6.all の慣用表現!

above all:とりわけ
all at once [all of a sudden]:突然
all but:ほとんど
all right:ちゃんと
all told:総計
at all:いったい
first of all:まず最初に
for all:~にもかかわらず
for all I know:たぶん
in all:全部で
once and for all:この際きっぱり
with all:~でありながら

鈴江浩之

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鈴江浩之
英語アドバイザー。英語家庭教師、通訳者、翻訳者、英語個別指導講師。サンフランシスコ州立大学卒。海外経験でつちかった実務上の英語運用力と、個別指導経験に基づく英文法等知識面の深い造詣の両方を併せ持つ英語指導者。「役に立つ(英語の)情報」主宰。

 

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